コレクションを別棟移設 音更・穂積さんの「小さな鉄道博物館」
【音更】町柳町南区12の自宅内に、団体職員穂積規(ただし)さん(53)が開設している「小さな鉄道博物館」が2月、別棟の「十勝晴駅」としてリニューアルオープンする。物置にしていた自宅敷地内の住宅を改装し、自宅内にあった鉄道コレクションを移設。電動の鉄道模型を持ち込んで走らせることができるレールも整備した。
穂積さんは建築設計士の仕事の傍ら、道東を中心に鉄道写真を撮影。JR北海道のオレンジカードに写真が採用されたこともある。
同博物館は2004年に自宅2階に開設し、今年で10周年。コレクションが増え、木造平屋の同住宅の内外装を改修して「十勝晴駅」の駅名板を掲げて新たな博物館とした。
博物館内には本物の座席もあり、電車内や駅の事務所をイメージした空間が広がる。道内の国鉄、JRの関係資料はもちろん、ふるさと銀河戦や士幌線、広尾線など「十勝の全ての鉄道のグッズがそろっている」(穂積さん)。
鉄道模型のレールは「Nゲージ」6線、さらに大型の「HOゲージ」2線の計8線で、最大8人が同時に運転できる。穂積さんによると「道内にはこれだけ思う存分走らせられる場所はないのでは」という。
入場無料だが、光熱費などのため鉄道模型のレールを使う場合は2時間1000円。2月2日にオープンし、原則的に毎週日曜日午前10時~午後6時に開館する。穂積さんは「鉄道は終着駅のない趣味。見て触って鉄道の面白さを体感してもらえれば」と話している。問い合わせは同博物館(0155・31・8071)へ。(眞尾敦)