おしどり夫婦エメラルド婚 まちマイ足寄編
鷲足賢さん、信子さん
上足寄で商店を経営する鷲足賢さん(89)、信子さん(84)は、昨年、結婚55周年の「エメラルド婚」を迎えたおしどり夫婦だ。夫婦円満の秘訣(ひけつ)は「ちょっとしたことで腹を立てない」(賢さん)、「けんかしても根に持たない」(信子さん)と語る。
賢さんの父親は明治時代に宮城県から上足寄に入植。街場から離れているため「近くで買い物ができるように」と、米や日用品を扱う商店を始めた。店は兄が受け継いだが戦後間もなく死去し、賢さんが引き継いだ。実家が浦幌で商店を経営していた信子さんとは1961年に結婚、1男2女を授かった。
賢さんは町議会議員を71年から2003年まで8期32年間務め、06年には旭日双光章(地方自治功労)を受章。議員活動で忙しい夫に代わり、店は信子さんが切り盛りした。現在も2人暮らしで、テレビの歌番組が大好き。お盆や正月に子ども夫婦と孫8人が集まるのが楽しみだ。
「2人きりでも不便は感じない。父が苦労して開拓したので、ここで骨を埋めたい」と賢さん。信子さんは「互いに健康であれば一番」と話している。(能勢雄太郎)
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