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大樹・JAXAが小型無人飛行機試験

自動着陸の試験を控えた「SAFE-F1」と関係者

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、災害監視を目的とした小型無人飛行機「SAFE-F1」の飛行試験を大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で行っている。今年8月に続き2回目の試験で、今回は自動着陸の成功を目指す。

 JAXAは現在、大規模災害時に無人機で被害状況を情報収集するシステムを開発している。同システムでは小型無人飛行機が初動監視し、続けて飛行船型の無人機が夜間を含む長時間の災害監視の役割を担う。

 このうち、小型無人飛行機は2006年から鹿児島や福島などで試験を重ね、今年8月に大樹の同実験場を初めて利用した。「SAFE-F1」(全長1・5メートル、全幅2・3メートル、重量4キロ)は08年に開発され、現在は自動飛行や短距離発進・回収、障害物回避などの実現に向けた試験を進めている。

 今回は、JAXAの無人飛行機技術セクションの石川和敏リーダーのチーム計7人が20日に来町。11月2日までの期間中、8月に得た飛行データを生かし、実際に自動着陸させる。22日までは機体のセットアップや搭載するセンサーの試験を行った。石川リーダーは「8月に大樹を初めて利用し、試験しやすい環境だと思っている」と話している。(佐藤圭史)

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