十勝が丘ワイナリー落成、18日にショップオープンへ 音更
【音更】音更町十勝川温泉で開設準備が進められていた町内初のワイナリー「十勝が丘ワイナリー」の落成式が15日、関係者を集めて行われた。16日午後にも事業主体の「十勝ぶどう園」(中村利雄代表)が、国税庁から醸造免許を受ける。18日には施設内のショップがオープンする予定。(内形勝也)
同ワイナリーは十勝が丘公園の北側(十勝川温泉北14)に整備。十勝品質事業協同組合(佐藤聡理事長)が運営するナチュラルチーズ熟成・加工施設の西側に隣接する。
施設は軽量鉄骨造り平屋、床面積は約316平方メートル。発酵室、樽(たる)瓶熟成室、瓶詰め室などの作業スペース(約183平方メートル)と、ショップ・事務所・見学スペースで構成する。総事業費は約2億円。
オーガニック栽培するワイン醸造用ブドウ品種「山幸」「清舞」を原料に、2025年産から同ワイナリーで醸造、熟成、瓶詰めを行う。年間で750ミリリットルボトルの赤ワイン・1万2800本の生産を見込む。
落成式には道農政事務所、十勝総合振興局、町や町内の主要団体、住民など約30人が出席。道農政事務所の田中勝経地方参事官と音更町の小野信次町長(宮原達史副町長代読)が祝辞を述べ、高瀬博文町議会議長、宮原副町長、中村代表、田中地方参事官、施工を担当した佐藤工務店の佐藤聡社長の5人でテープカットを行った。
出席者は醸造責任者の中林司さん(73)=池田町ブドウ・ブドウ酒研究所元所長=の案内で、施設内を見学した。
十勝ぶどう園の中村代表(76)は「有機栽培・有機加工により安心安全なワインを醸造、直売することで、地域の新たな魅力を発信し、地域貢献に努めたい」と話していた。
同ワイナリーは醸造認可を受けた後、18日にショップをオープンさせ、自社の赤ワイン「オトプケ浪漫 2023」と十勝品質事業協同組合のチーズを販売。今冬からはソフトクリームとブドウジュースの販売も始める。
営業時間は午前9時~午後4時。毎週火・水曜定休(祝日は営業)。問い合わせは同ワイナリー(0155・67・1981)へ。
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