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とかち小麦ヌーヴォー今年も開催 地元原料で製パン

黄金色に色づき始めた畑で生産者(右)の説明を受けるパン店関係者

 収穫したばかりの十勝産新小麦で、全国のパン店がパンを作る取り組み「とかち小麦ヌーヴォー」が今年も行われる。昨年に続いて2回目で、全国200店以上が参加を予定し、9月23日の「解禁日」に一斉発売する。7~9日には、参加店の関係者22人が小麦収穫間近の十勝を訪れ、産地と交流している。

 この取り組みは生産者、パン店、農産物卸のアグリシステム(芽室町)でつくる小麦ヌーヴォー委員会(委員長・伊藤英拓アグリシステム専務)が主催。「小麦にも旬がある」という新しい楽しみ方を提唱するもので、新小麦を予約したパン店に畑の情報を提供したり、パン職人を十勝ツアーに招いたりして産地と消費地をつなげる。

 「ヌーボー」はフランス語で「新しい」を意味し、同国ボージョレ地方のワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」にヒントを得た。

 自社工場で製粉を行うアグリシステムが、小麦粉を提供。昨年の初開催も全国の約200店が参加した。

 十勝を訪れたパン店関係者は畑や牧場、チーズ工房、小麦の育種、製粉工場などを見学している。7日は本別町の畑作農家・土蔵信さん(49)の小麦畑に入り、生育を体感。周辺の農家5戸も参加して栽培の仕方などを説明し、パンの試食もしながら小麦とパンの作り手同士が交流した。

 同町の畑作農家・小島裕之さん(42)は「小麦粉の使いやすさや使いづらさを生産者に伝えてもらえれば」と呼び掛け、埼玉県から訪れたベーカリータカダの名児耶晃子さん(22)は「粉とはほど遠い小麦の原型を見て、これがパンになるんだと不思議。実際に触ってみて楽しかった」と話していた。(眞尾敦)

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