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大樹JAXAが災害用の無人飛行船試験

飛行船の機能を確認をする関係者。手前右が推進器

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で、災害監視を目的とした小型無人飛行船の飛行試験を行っている。

 大規模災害時に、無人機で被害状況を情報収集するJAXAの「災害監視無人機システム」の一環。同システムでは電動固定翼型無人機が初動監視し、続けて飛行船型無人機が夜間を含む長時間の災害監視を担う。飛行船型無人機の大樹での飛行試験は4年目を迎え、今回は7~8月に続き今年2回目となった。

 今回はJAXAの無人飛行船技術セクション(河野敬リーダー)などから約10人が来町し、11月12日まで試験を行う。

 使用する飛行船(全長12メートル、全幅3メートル、重量90キロ)はこれまでの大樹での試験を踏まえ、今年度新たに導入。期間中は同実験場のハンドリングエリアで操縦して離着陸させ、上空ではプログラムによる自律飛行を試験する。今月いっぱいは格納庫内で飛行船の機能などを確認した。

 河野リーダーは「将来的には離陸から着陸まで自律飛行できるよう、試験を積み重ねていく」と話している。(佐藤圭史)

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