帯大谷 一戦必勝 31日に滝川西戦 春季高校野球道大会
俊足巧打 大舞台で
高校野球の第56回春季道大会(道高野連など主催)が29日、札幌円山球場で開幕する。初出場の帯大谷を含む全道の10支部16チームが熱戦を展開する。各チームにとって、甲子園出場を懸けた夏の南北各北海道大会に向けて貴重な実戦の場となる。帯大谷は大会3日目の31日第2試合(午前11時半開始予定)に、空知支部の強豪・滝川西(16年ぶり13度目)と対戦する。総合力で一戦必勝を期す。
打撃陣が調子を上げてきたのが頼もしい。代表決定戦の白樺学園戦は、好投手左腕の牧野憲伸(3年)に対し、左打者が左翼方向へ力強い打球を飛ばした。シャープな振りで高めの甘い直球を見逃さずミートした。4番の宇野僚真主将(同)は内角直球を引っ張って右翼線2点適時二塁打を放つなど力強さも併せ持つ。
チーム打率は3割5分4厘と悪くない。支部予選では準決勝と代表決定戦の2試合は先発メンバーの6人が左打者。多くの選手が俊足で、走塁の意識は高い。石田太晟(同)、宇野主将、鹿野巧巳(同)のクリーンアップは勝負強く、1番を打つ好打者の中山瑠規(同)の出塁率も鍵になりそうだ。中山は「調子が良くなってきた。道大会までにしっかりとバットを振り込んでいきたい」と力を込める。
投手陣は主戦右腕の佐々木慎広(同)が急成長。低めを丹念に突く投球が持ち味だ。白樺学園打線を7イニングで自責点2に抑え、自信を深めた。救援の宮浦開登(2年)と左腕の渡辺厚卓(同)は防御率が0・00と好投。4試合中2試合で1点差の勝負を勝ち切る粘り強さがある。公式戦で過去9戦全敗だった白樺学園に勝利したチームは成長途上。投手を中心にした守りでリズムをつくり、まずは空知支部予選代表決定戦で昨夏の甲子園出場校のクラーク記念国際(深川)を破った滝川西を撃破したい。宇野主将は「自分たちは挑戦者。物おじせず、点を取って守り切る自分たちの野球で勝ちたい」と意気込んでいる。(北雅貴)
◆春季高校野球
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