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JAXAが宇宙往還機の誘導制御ソフト開発へ

小型実験機の整備を進める実験チーム

 【大樹】宇宙往還機を想定した誘導制御技術の研究を進める宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大樹町で今年度から2カ年かけ、同技術のソフト開発に取り組む。実験チームは11日、大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で試験を始めた。

 宇宙往還機は、宇宙空間から大気圏への再突入時や再突入後に減速する際、急激な環境の変化を受ける。JAXAは長年、こうした環境変化に対応する安全な誘導制御技術を研究。今回、大樹町を拠点に、実際に小型実験機を使い、誘導制御を試すためのソフトを開発する。

 実験チームは、JAXA飛行技術研究センターの塚本太郎飛行制御セクションリーダーら8人で組織。同日から実験機(全長2・6メートル、全幅4・6メートル、重量約30キロ)の整備に入り、早ければ13日にも同実験場の上空で飛行試験を行う。

 今年度は実験機の飛行特性などのデータを取得し、来年度、本格的なソフト開発を行う計画。塚本リーダーは「大樹の実験場は広大で、地域の理解も深いので、試験をしやすい」と話している。(佐藤圭史)

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