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〈ガールズトーナメント2019〉ガールズ広島に圧勝 2年ぶりのベスト8入り

 【愛媛県松山市】小学生女子軟式野球のNPB(日本野球機構)ガールズトーナメント2019は3日目の5日、松山市坊ちゃんスタジアムなどで3回戦を行った。とかちスマイルレインボー(吉田英史監督、選手19人)はガールズ広島と対戦し、17-3で圧勝して2年ぶりのベスト8入りを果たした。6日に同市マドンナスタジアムでの準々決勝で、2年前に敗れてベスト4を逃した宿敵のチーム・大阪ベストガールズと対戦する。

 3回戦で、とかちは持ち味の機動力を生かして先制した。初回、先頭の斉藤陽(帯広西6年)が左前打で出塁し、二盗。杉本栞南(新得4年)が三塁線へ絶妙なセーフティーバントを決め、その間に斉藤が一気に本塁に滑り込み鮮やかに先制した。

 二回に広島が2点を返し同点に追い付かれたものの、直後に打線が爆発した。三回、とかちは杉本と小池夏葵(札内南6年)の連続死球で無死一、二塁とし、4番・手塚仁菜(帯広緑丘同)の2点適時中前打で勝ち越し。その後も武長柚希(札内北同)の同左前打や、斉藤の同左越え三塁打などでこの回に一挙6点を加えた。四回にも手塚が三塁打、斉藤が走者一掃となる2打席連続の三塁打を放つなど2イニング連続の打者一巡の猛攻で大量8点を入れ、大きくリードを広げた。

 先発の手塚に続いて、三回から登板した吉岡愛里唯(帯広つつじが丘同)は、1失点4奪三振の好投。最終回となった六回には小池に継投し三者凡退で締めくくった。

2番手当番の吉岡愛里唯、全国で堂々の投球

 三回からマウンドに登った吉岡愛里唯(あいりい)は道予選会で登板はなく、全国の舞台が初めての出場となった。3イニングを投げ2安打1失点、4奪三振の堂々の投球。三、四回は三者凡退に抑え攻撃のリズムをつくった。「最初は緊張したけど、仲間から『リラックス』と声を掛けてもらってほぐれた」と試合を振り返る。応援に駆けつけた父の慶一さん(43)は「落ち着いて投げていた。点差があったので楽にいけたのでは」と娘の活躍に目を細めた。

【3回戦・とかちスマイルレインボー対ガールズ広島】長身を生かした豪快なフォームで投球するとかちの吉岡愛里唯。3回を投げ1失点4奪三振の好投を見せた

 吉田英史監督は十勝での最後の練習試合で吉岡投手を起用してから、全国での登板を計画していた。しかし大会に向け愛媛県入りした翌日に高熱でダウン。体調面に不安があったが、3日に行った岩手と熊本代表との練習試合では調子を取り戻し、本番では万全の体調で挑むことができた。

 吉田監督は「点は取られたが、期待通りのピッチングをしてくれた」と評価した。準々決勝での大阪ベストガールズとの対戦に向けて吉岡は「マウンドに立って抑えたい」と意気込んだ。

1番打者の斉藤陽、4安打6打点の大活躍

 久しぶりに1番打者の斉藤陽(ひなた)からガッツポーズが飛び出した。三回2死二、三塁の場面で、高めの球を思い切り振ると、ボールは左翼手の頭上を大きく越えた。スライディングなしで三塁を踏むと、右手を大きく挙げて喜びのガッツポーズ。齊藤は「二塁打以上で必ずガッツポーズをしている。道予選(6月)の前からやっていなかったかな」と久しぶりの大飛球に顔をほころばせた。

【3回戦・とかちスマイルレインボー-ガールズ広島】初回、先制のきっかけを作る左前打を放つとかちの斉藤陽

 この試合では、先制のきっかけをつくる初回の左前打や2本の三塁打を含む4安打6打点と大活躍。吉田監督は「先頭打者が打てばチームは絶対勝てる」と期待を込めている。齊藤は「この調子でリラックスしてやっていきたい」と笑顔を見せた。

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