本町の新たな店舗、謎解きしながら巡って 幕別eスポーツ協会
【幕別】幕別町eスポーツ協会(堀川貴庸理事長)は、本町地区の空き家を改修した施設や店舗を巡る「マクベツ謎解きラリー2025」を17日まで行っている。空き施設から生まれ変わった店舗で、施設の特徴も交えた謎解きを楽しみながら、町の新たな魅力を知ることができる。(大健太郎)
商店街や行政による街歩き型の探索イベントなど、謎解きイベントは全国的にブームとなっているという。23年に発足した同協会も昨年、本町地区の中心市街地などを回るコースを設定し初めて実施した。約200人が参加し、ゴールまでたどり着いたのは延べ110人だった。
町では現在、商工観光課が町本町地区を中心に空き施設の再生事業に取り組んでいる。空き施設で新たに開業した店舗は複数あるものの、入りづらいという声もあった。このため、リノベーション(再生)した施設や店舗を巡るコースに設定した。
出題する問題は、難易度を上げるために、中学教員で謎解きが趣味の庄司智子さん(28)=町在住=に打診した。庄司さんは全国各地の謎解きや脱出ゲームに年間40~50カ所通うという。「普通に歩いていたら行かないような場所を訪問し、何かを知るきっかけになって楽しい」と街が舞台の謎解きの魅力を話す。
7月26日に始まったラリーは、参加無料。全7問で所要時間は約2時間。クマゲラハウス(本町160)で地図を受け取り、順番に問題を解いていく。問題は建物の特徴などを盛り込み、解き進めると次に向かう目的地が分かるようになっている。
最後は解答用紙に答えを記して、クマゲラハウスに置かれている回収箱に投函(とうかん)する。抽選で10人に、町の電子地域通貨まくPay2000円分がプレゼントされる。
庄司さんは「謎解きは問題を解いたときの達成感を味わえるのが楽しい」と参加を呼び掛けている。