今季初の猛暑日 帯広35・2度 管内に熱中症警戒アラート あす37度予想
南から暖かい風が入り込んだ影響で、十勝地方は7日、気温が上昇した。環境省と気象庁は同日、十勝管内に道内では今年初めて「熱中症警戒アラート」を発表。正午までの最高気温は帯広で35・2度と、管内で今季初めて35度以上の猛暑日となった。気象庁などは涼しい室内で過ごすことや、小まめな休憩、水分・塩分補給を呼び掛けている。
管内の気温は正午時点で、帯広、池田、本別が34・4度、芽室33・9度など、19地点中18地点で30度以上の真夏日となった。
熱中症警戒アラートは、気温と湿度、輻射熱(ふくしゃねつ)を取り入れた暑さ指数(WBGT)が「33に達する」と予測される場合に発表される。7日午前9時現在の暑さ指数は浦幌、大樹で29・6など。同日午後3時の予測は、鹿追、駒場が33、上士幌、芽室、池田、更別、大樹が32など、帯広を含めて管内18地点中13地点が31以上の「危険(運動は原則中止)」水準になる。
とかち広域消防局によると、7日は午前11時までに広尾の60代女性が熱中症の疑いで救急搬送され、軽症だった。6日は9人が搬送され、帯広市内の60代男性、幕別町の90代男性が中等症だった。
帯広保健所は7日午前、十勝管内全域に今季4回目の食中毒警報を発令した。10日午前10時まで。
8日の十勝地方は晴れ朝晩曇りで、帯広の予想最高気温は37度。9日も真夏日予想。10日は北からの風が入り込む影響で帯広の予想最高気温は24度となり、暑さは一服する見通し。(中島佑斗、青池楽)
■熱中症警戒アラート発表時の対策(熱中症予防情報サイトより抜粋)
・室内等のエアコン等により涼しい環境にて過ごす(エアコンがない場合は、皮膚をぬらしてうちわや扇風機で扇いだり、氷などで冷やす)
・こまめな休憩や水分、塩分補給
・身近な場所の暑さ指数を確認した上で、涼しい環境以外では、原則運動は行わない
・熱中症にかかりやすい「熱中症弱者(高齢者、乳幼児、普段運動をしていない人、暑さに慣れていない人、病気の人、体調の悪い人など)」は自ら積極的に対策を実施し、周囲の方も声かけを実施
◆十勝の毎時最新気象観測データや天気予報提供
・気温など十勝各観測点での最新データ-十勝毎日新聞電子版
◆熱中症に注意を
・熱中症予防情報-環境省ホームページ