帯広の小中学生ガールズバンド「原石」の輝き 高い歌唱力や演奏力に注目
帯広市内の小中学校に通う女子4人で昨年12月に結成したバンド「JEWELRY BEE(ジュエリー ビー)」が話題になっている。2日に市内のライブハウス「studio REST(スタジオ レスト)」で行われたライブに出演、バンドとして2度目のライブを行うと、高い歌唱力や演奏力で集まった観客の注目を集めた。(大谷健人)
「JEWELRY BEE」はギター・ボーカルの塩原依愛(いちか)さん(帯広明星小6年)、ギター・コーラスの瀬戸千歳さん(帯広翔陽中1年)、ドラムの細木里央さん(同)、ベースの日置璃美さん(帯広第八中1年)によるバンド。
家族らの影響で小学3、4年の時にギターを始めた塩原さんと瀬戸さんが、昨年9月に弾き語りで出演したライブで共演し、意気投合。バンドを組むことになった。
メンバーを探す中で、瀬戸さんの同級生でドラム歴約1年の細木さんを誘った。日置さんは4歳からピアノを習っており、小6からはギターを始めるなど楽器演奏好き。人づてに小中学生によるガールズバンドでベースを探していることを知って加入を希望し、結成とともにベースを始めた。
夢は「紅白」
バンド名は塩原さんと瀬戸さんが持ち寄った案から名付け、「宝石のように輝く」「蜂のように果敢に飛び回る」などの意味を込めた。
2月にはメンバーが通う帯広市内のボーカル教室のライブで“デビュー”。2日のライブでは一般のバンドが数々出演する中、Adoの「逆光」など4曲を堂々と披露した。
レストの斉川尚美代表によると、同ライブハウスで小・中学生によるバンド出演は過去に例がないという。共演者や観客からは、塩原さんと瀬戸さんの歌声や、バンドとしての演奏力に賞賛の声が相次いだ。
メンバーは目標について「紅白歌合戦やレコード大賞にも出られるような、誰もが知っているガールズバンドになりたい」(塩原さん)といい、今後はライブ出演に加えてオリジナル曲の制作も行っていく。バンドの情報はインスタグラムなどで発信している。