帯広旭楽器商会が開放的な空間にリニューアル
楽器販売・音楽教室などを手掛ける帯広旭楽器商会(帯広市、田中陽一郎社長)は、本社・旭センター(西7南17)をリニューアルした。1階フロアを仕切っていた壁を撤去し、ショップレイアウトを大幅に変更。田中社長は「動線などの面で以前から課題に思っていた部分を改善し、より気軽に訪れてもらえるような店づくりを意識した」と話す。(児玉未知佳)
「気軽に訪れてもらえる店に」
同社は1957年創業。旭センターは91年に大通の店舗を移転する際に建てたもので、1階にショップと事務所、2階に音楽教室を構える。老朽化が進む中、田中社長が昨年5月に先代から代表権を承継したのを機に、トイレの洋式化や外壁の塗装工事など、段階的に店の改修を進めてきた。
今回の内装工事では、一部壁を取り壊し、ショップフロアを従来より1割ほど拡大。グランドピアノなどの大型楽器を展示・試弾できるようになったほか、楽器間の間隔もゆったりと配置。音楽関係の雑貨類も、棚数を増やして拡充した。また、これまで分離されていた音楽教室の出入り口部分とショップがつながったことで、より開放的な空間に。ショップの一角には、教室に通う生徒や送迎の保護者らが過ごせるロビースペースも新たに設けた。
内装工事は1月7日に着工し、2月12日に再オープン。事業費は外壁塗装なども含めて2500万円。
田中社長は「気軽に訪れてもらい、音楽や楽器のことなら旭楽器というイメージが定着していけば。管内唯一のヤマハ特約店として、これからも十勝・帯広の音楽文化の発展に貢献していきたい」と話している。