地域おこし協力隊が活動報告 足寄町でサロン
【足寄】足寄町地域おこし協力隊の活動報告と交流会「きょうりょくたいサロン」が14日、町内のシードル醸造所「ブランク・ハード・サイダー・ワークス」で開かれた。初の取り組みで、町内外から約50人が参加した。(坂口阿希奈通信員)
町は2015年からこれまでに19人の協力隊を採用し、現在9人が各派遣先で活動する。町議会などから報告会開催の要望を受け、元隊員で町集落支援員の神本英邦さんが企画した。
あしょろ観光協会の菅原耕さんと神本柊さん、びびっどコラボレーションの小林望さん、あしょろチーズ工房の尾西勇哉さん、しあわせチーズ工房の小澤玖里也さん、とかちペレット協同組合の立花光仁さんが登壇した。町総務課の佐藤昌実さんと町教委の瀬川雅陽さん、町図書館「ルイカ」の井上恵子さんも壇上に立った。
小林さんは映像作家の側面を生かし、「あしょろ熱大陸・足寄町地域おこし協力隊の今」と題したPR動画を制作。各隊員の業務紹介や今後の活動などを取材し、1時間の映像作品として上映した。
佐藤さんは愛知県から移住し、町内で捕獲したエゾシカの革を有効活用し、地域の特産品として革製品の開発に取り組んでいる。「頂いた命を無駄にせず、感謝して使い切ることが人間の責任だと感じている。廃棄している革をなめし、作品を作ることで新たな価値を生み出せたら」と語った。
元隊員の3人も参加。ゲストハウスの運営と野生動物の解体・食肉販売を手掛ける儀間雅真さん、螺湾地区のカフェで店長を務める細矢千佳さん、あしょろチーズ工房工場長の佐々木一憲さんがあいさつした。
上士幌町から同町の地域おこし協力隊メンバー5人と来場した片桐詩音さん(24)は「上士幌でも報告会を行っているので参考になればと参加した。いろんな仕事内容を知ることができて勉強になったし、同じ図書活動をしている人の話はヒントになった」と話していた。