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2万9000円のステーキ弁当も、最高価格枝肉で十勝和牛の魅力発信 東京で物産展

十勝和牛をPRする金子代表(後列左から3人目)や杉山社長(同2人目)ら

 【東京】十勝和牛振興協議会肥育部会(蛯原一部会長)は22日、都内の東武百貨店池袋本店で開催中の「ぐるめぐり 冬の大北海道展」で十勝和牛の弁当販売に協力し、消費者に魅力を伝えた。

 十勝和牛に着目した豊平館厨房(札幌、杉山隆社長)は2011年ごろから共励会の上位牛を買い付け、ステーキ弁当として提供。今回は昨年12月の十勝和牛枝肉共励会で最優秀賞を受賞した、足寄町の金子ファーム(金子吉行代表)の枝肉を使い、実演販売した。

 2万9160円の「王様ステーキ弁当」は、希少部位のヒレとサーロインを使用。昆布だしで熟成させた肉は見た目も鮮やかで、肉のうま味や脂の甘みが楽しめる。「ロースステーキ弁当」(3780円)なども販売した。

十勝和牛などを使った弁当

 同日は金子代表やホクレン帯広支所の中野伸秋課長、JAあしょろの大塚翔平課長、十勝農協連の久保田智貴さんら十勝関係者が会場を訪れた。金子代表は「十勝和牛を首都圏の人に食べてもらえるのはありがたく、生産者としてうれしい」と語った。

 今回の枝肉はホクレン十勝枝肉市場の過去最高単価で落札されたが、食肉卸の丸福駒畜産(札幌、駒尚慶社長)の協力で価格を抑えて提供した。杉山社長は「十勝和牛のおいしさを伝えたい」と話した。物産展は26日まで。(池谷智仁)

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