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きくや旅館の七面鳥スモークが4年ぶり復活 ふるさと納税返礼品のみで

薫製機を使って作業に励む後藤代表

 【士幌】士幌町内の老舗旅館「きくや旅館」(後藤正弘代表)は、七面鳥のスモーク(薫製)商品2種を4年ぶりに復活させた。丸焼きの「七面鳥丸スモーク」(重さ約3キロ)と、「スモークチキン・七面鳥スモーク味くらべセット」で、町のふるさと納税返礼品のみでの取り扱い。後藤代表(80)は「くん液や保存料、発色剤などの添加物は一切使っていない。おいしく仕上げているので、食べてもらえればうれしい」と話している。(大健太郎)

 きくや旅館では1950年ごろ、先代の故正雄氏が七面鳥を飼い始めた。町内の「馬市」に買い付けに来た米国軍人が、宿泊の際に持ち込んだもの。すき焼きにして提供したところ、好評だったことから商品化した。75年からはスモーク作りも開始。後藤代表は、「七面鳥料理がおいしいということが分かって始まった」とする。

七面鳥を使った「スモークチキン・七面鳥スモーク味くらべセット」

 多いときで2000羽ほどを飼育していた。しかし関係法令の改正などで自前の飼育を断念。米国から輸入するようになったが、鳥インフルエンザなどの影響で、2020年から七面鳥の輸入が止まっていた。

 今回の復活は、米国に代わりフランス産を調達した。肉を自然乾燥させた後、旧式の薫煙箱を使用。自宅のサクラの枝木や購入したサクラのチップ、炭火で薫煙し、加熱処理で仕上げていく。

 後藤代表は「寒い日に家族で食卓で囲み食べてもらえたら」と語る。「丸スモーク」は寄付額10万円、「味くらべセット」は同1万5000円。なくなり次第終了。

 ふるさと納税に関する問い合わせは、町地域戦略課(01564・5・5212)へ。

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