氷点下の中 アイスワイン用ブドウ手摘み 池田
【池田】池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(南邦治所長)は18日早朝、町清見のほ場でアイスワイン用ブドウの収穫作業を行った。町職員ら35人が日の出前の1時間余り、樹上で凍結した「山幸」を摘み取った。
強い甘みが特徴のアイスワインは2007年から販売。アイスワイン用の山幸は、以前は千代田ほ場で栽培していたが、数年前からより冷え込む清見のほ場で栽培している。毎年、氷点下10度を下回る朝に収穫し、凍ったブドウの糖度は40度を超える。
この日は氷点下15度と冷え込む中、午前5時半から作業を開始。まだ辺りは暗く、防寒対策をした職員らがヘッドライトで手元を照らしながら黙々と実を摘み、コンテナをいっぱいにしていった。
研究所職員のみで作業した13日分と合わせ、今年は2日間で約2トンを収穫。製造本数は約3000本を見込み、来年12月に販売する。東億製造課長は「ブドウの品質が良く、濃厚で良いワインができるのではないか」と期待していた。
昨年収穫したブドウで製造した「山幸アイスワイン2023」(200ミリリットル、5280円)はワイン城などで販売中。(澤村真理子)
氷点下の中 アイスワイン用ブドウ手摘み 池田