シンガポール有名店に十勝食材売り込む プライム社が商談会
シンガポールにも店舗を持つ高級飲食店「四川飯店」を運営する民権企業(東京)の陳建太郎社長らが20、21の両日、十勝管内の農場などを視察し、展示商談会にも臨んだ。
シンガポールなどで道産品の輸出代行などを手掛ける「プライム・ストリーム北海道」(音更町、増田貴行社長)が企画・主催。帯広信用金庫と北海道貿易物産振興会、北海道ホテルが共催した。
四川飯店は、シンガポールのホテル内に出店。昨秋、道主催の現地商談会で道などとつながりを持った。来勝は十勝を含めた道産食材の使用拡大が目的。また、シンガポールでの飲食店向け現地商談会(12月)に参画予定で、その際に使用する食材の発掘や確認も兼ねている。
展示商談会は、帯広市内の北海道ホテルで20日に開催。四川飯店側は陳社長と鈴木広明副社長(総料理長)が参加した。たけなかファーム(音更町)のリーキ(西洋ネギ)や、十勝ロイヤルマンガリッツァファーム(幕別町)の十勝マンガリッツァ豚、源ファーム(大樹町)の生サラミなどが並び、生産側の代表らから説明を受けた。
商談会に先立ち、農場・牧場などを視察した陳社長は「おいしいだけではなく、飼養環境の良さなどの現場を見られた。今回の食材を使ったレシピが、既にいくつか浮かんでいる」と語った。
増田社長は「当社は設立から11年。こうしたツアー形式の商談会は契約増に有効と実感できた。今後も企画していきたい」と話した。(佐藤いづみ)