「自分にできること考えたい」 帯大谷高の駒形さん フィリピンで青年ボランティア
帯広大谷高校2年の駒形杏さんが今月末から、「青年ボランティア・アクションinフィリピン」に参加し、現地の子どもたちとの交流や支援活動を行う。駒形さんは「交流を通して自分にはない価値観を知る機会にしたい」と話している。(細谷敦生)
同活動はSYD(公益財団法人修養団)が主催。20~26日の6泊7日でフィリピンのマニラ市やケナン市などを訪れる。全国の中学生から大学生までの青年(25歳未満)25人が参加する。現地の子どもたちと交流会を行い、一緒に食事をしたり、文房具などの支援品をプレゼントしたりする。
看護師の母に憧れて看護師になることが夢という駒形さん。今の自分に何ができるかを考えていたときに、タレントの黒柳徹子さんが海外でボランティア活動をしている様子を偶然テレビで目にした。
そこで「私も子どもたちのために活動してみたい」と決意。同校ボランティア部顧問の金沢潤吉教諭と相談して今回のボランティアに応募し、書類選考を通過した。
これまでの活動報告書に目を通した駒形さんは「想像以上に貧困が進んでいるようだった。少しかもしれないが自分ができることをして力になりたい」と感じた。支援物資として、自身や妹が着なくなった洋服を提供する予定だ。
現地の子どもたちとは、折り紙など日本の遊びも楽しみたいとしている。また、演劇部に所属していることもあり、「発声や歌も一緒にやってみたい」とも話す。
「マザーテレサの家に行くタイミングもあるので楽しみ。どんな人だったのかとても気になる」と駒形さん。「困っている人に自分が今何ができるのかを改めて考えたい」と、将来に向けた大きな学びとなることに期待を寄せていた。