幕別清陵高生徒らが帯広空港で「空港マルシェ」 産直十勝野菜を販売
幕別清陵高校の生徒らによる十勝産農産物の直売イベント「空港マルシェ」が、とかち帯広空港で開かれた。2階搭乗口前に設置した特設ブースには25種類の野菜が並び、おいしさや生産者のこだわりを説明しながら道外観光客らに十勝産野菜の魅力を伝えた。
同校の探究授業「地域連携マイプロジェクト」の一環で4日に開催。「とかちの食材の直送・直売ビジネス体験」をテーマに学ぶ2年生9人のチームが、農産物卸売の「とかち野菜急便」(帯広市、村井正浩代表)と連携して昨秋から準備を進めてきた。
管内の4農家に協力を依頼し、二冬越え熟成メークイン(1キロ700円)やスイートコーン(1本150円)、白ナス(3本入り350円)などを販売した。
友人と茨城県から道東観光に訪れていた平野裕子さん(54)は「滞在中に食べた甘いジャガイモが忘れられなくて、ずっと探していた」とし、熟成メークインを購入。「帰ってから食べるのが楽しみ」とうれしそうにキャリーケースに詰め込んでいた。
値段設定やポスター、プライスカードの制作は村井代表の助言を受けながら生徒が行った。丸山七友海さん(16)は「売価をどのくらいまで上げていいのか、ギリギリのラインを探すのが難しかった。企画が形になり、買ってくれる人もいてうれしい」と話していた。(児玉未知佳)