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エバー航空でタイへ! 記者がツアー参加で近さ体感

エバー航空の特別塗装機「ハローキティジェット」

 タイ王国は東南アジアを代表する観光地だけに、国内外の航空会社が日本各地の空港からフライトを用意し、乗り継ぎも含めるとさまざまな行き方が選択できる。その中で、台湾のエバー航空が運航している新千歳空港発のフライトを利用すると、十勝からもその日のうちに現地に到着可能だ。同社が旅行会社やメディア向けに企画した「新千歳発着 タイ王国3泊5日研修旅行」に参加し、タイの近さを体感した。(児玉未知佳)

新千歳発着 十勝から前泊なし
 今回の研修旅行では、新千歳空港を出発して台北桃園国際空港(台湾)で乗り継ぎ、タイの首都バンコクへ向かった。

 新千歳をたつのは午後4時15分(定刻)のため、十勝からでも前泊なしで行けるのがうれしい。6月17日、記者は余裕を持って午前10時5分発の特急おおぞらで帯広駅を出発し、新千歳空港には正午ごろに到着。フライトまでは間があったが、国際線ターミナルにある「ロイヤルラウンジ」でタイのガイドブックを読み込んでわくわくしているうちに、搭乗手続きの時間になった。

 新千歳-台北間は4時間15分ほどで、台北-バンコク間は3時間45分ほどのフライト。台北での乗り継ぎがスムーズな上、機内食や映画など乗客を退屈させない機内サービスが充実しているため、あっという間にタイに着いた。

 午後11時30分(現地時間)にバンコクに到着。バンコク市内のホテルで移動の疲れを癒やし、2日目からいざタイ観光へ。研修旅行はタイ国政府観光庁のサポートを受けて実施され、現地の日系旅行会社・ニュー東洋トラベルの日本語ガイドの説明を受けながら各地の観光地を巡った。



<エバー航空>
 1989年設立の航空会社。アジアやヨーロッパ、北米、オセアニアなど、ビジネスと観光の主要都市60カ所以上に運航する他、航空連合・スターアライアンスに加盟し、190カ国以上、1300都市以上を結ぶ広大なネットワークを構築している。世界的に有名な航空審査機関であるSKYTRAX(スカイトラックス)の格付けで最高評価の五つ星を獲得するなど、質の高いサービスと安全性が強み。



<アユタヤ歴史公園>
タイ中南部に位置するアユタヤは、1350年から約400年間栄えた古都。往時をしのばせる遺跡や寺院が残る「アユタヤ歴史公園」は世界遺産にも登録されている。仏教文化が花咲いた「黄金の都」は、ビルマ(現ミャンマー)の侵攻によって破壊され、頭部を持ち去られた仏像や破壊を免れた一部の寺院が壮大な歴史を物語っていた

<エレファントライディング>
象はタイの代表的な動物で、現地の人々にとって特別な存在だ。かつて他国との戦争の際に王を乗せて先頭で戦った歴史があり、林業でも力を発揮し人々の生活を支えた。現在は観光の場で活躍しており、観光地ではエレファントライディングを体験できる。象の背に乗ると意外と高く、ゆっくりと力強い歩みで不思議な乗り心地だった

<ピンクガネーシャ像>
巨大なピンクガネーシャ像が鎮座するワット・サマーン・ラッタナーラームは、祈願成就までのスピードが速いご利益寺として人気のスポット

<トムヤムクンなどタイ料理>
タイ料理の中で最もよく知られている一つが、スープ料理「トムヤムクン」(写真手前)。酸っぱくて辛い独特の味わいが特徴で、本格的な辛さの中に魚介のうま味が感じられる逸品だった。左奥はカニの身カレー炒め。右は魚介類のすり身を揚げたもの




相互観光 重要マーケット
■タイ国政府観光庁東京事務所 カジョンデート・アピチャートラクン所長(52)

 タイと日本は古くから交友関係が深く、両国間のバランスのとれた観光交流に取り組んできた。2019年に日本からタイを訪れた人は約180万人で、タイから日本へは約130万人。互いに年間100万人以上の観光客を迎え、それぞれの観光業界にとって重要なマーケットであると認識している。昨年度実績では、日本からタイは80万人で、タイから日本へは約100万人と、日本からの誘客はコロナ禍前の水準に戻っていない状況にある。

 タイは西にアンダマン海、東にタイ湾という二つの海を擁し、どのシーズンに訪れても美しいビーチやゴルフが楽しめるのが魅力。情報発信や関係機関との連携を強化し、コロナ明けのタイ観光促進に力を入れていきたい。

帯広空港発着 可能性探る
■エバー航空日本支社・林明賜札幌支店長

 われわれのミッションは、より多くの北海道民の方々に、エバー航空を利用して台湾経由で海外に旅行していただくことにある。

 コロナ禍において、国際線は厳しい制限のもと、エバー航空の新千歳-台北便も2年9カ月の間運休を余儀なくされたが、コロナ後は北海道と台湾の旅行需要が順調に回復している。観光局や旅行会社と協力し、密に連携をとりながらエバー航空の最新サービス、現地のホットな情報、グルメなどを紹介して、海外旅行の需要拡大に向けて取り組んでいる。

 十勝だけではなく道東地域の皆さまにとって、帯広空港から台湾への直行便は気軽な海外旅行への出発が可能になる。エバー航空では、引き続きマーケットの動向、集客力などを精査しながら、帯広空港からのフライト実現の可能性を探っていきたいと思っている。


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