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「『悠久の時の流れ』一緒に旅して」 星野道夫展で妻の直子さんが講演

星野道夫さんの歩んだ道について語る直子さん

 20日に帯広美術館で開幕した「写真展 星野道夫 悠久の時を旅する」の関連事業として、星野さん(故人)の妻、直子さんの講演会が同日、美術館講堂で開かれた。「悠久の時を旅する 星野道夫が見続けた風景をたどって」と題して語り、約70人が耳を傾けた。

 道夫さんは1952年に千葉県で生まれ、大学生の時に米国アラスカ州のシシュマレフ村を訪問したことをきっかけに、写真家の道を選び、アラスカへ渡った。アラスカの動植物や自然、人々の営みなどを撮影し、96年にテレビ番組の取材同行中にロシア・カムチャツカ半島でヒグマに襲われて急逝した。

 星野道夫事務所の代表を務める直子さんは、道夫さんが撮影した写真をスクリーンに映しながらその足跡をたどった。被写体としてカリブー(トナカイ)が大きなテーマだったとし、「生態を追うのではなく、カリブーという存在がアラスカの象徴的な生命の糸のような大切な核として見ながら撮影していた」と語った。晩年は森と氷河とクジラをテーマにしていたと話した。

 「慌ただしい人間の日々の営みと平行してもう一つの時間が流れていることをいつも心のどこかで感じていたい」という道夫さんの言葉を紹介し、「日常の時間とは別に流れるもう一つの時間を、悠久の時の流れを感じながら、皆さんと一緒に旅できるような機会になればうれしい」と話した。(津田恭平)

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