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シノカワ最後の社員、中山さんがショップ開業 同じビル内に店構え再スタート

コスメやインテリアなども含めて「おしゃれが大好き」と話す中山さん。明るい笑顔で客を迎える

 婦人服販売「シノカワ」最後の直営ブティックで店長を務めた中山真貴さんが独立開業し、「ギャルリーシノカワ」(帯広市西2南9)の西側1階で、アパレルショップ「M mariage(エムマリアージュ)」をオープンした。「これからも私らしく前向きに歩んでいきたい」と中山さん。開店祝いの花々に囲まれ、再出発した。

 中山さんは帯広市生まれ。市内の高校を卒業後、北海道ドレスメーカー学院(札幌)に進学してファッションを学んだ。20歳でシノカワに入社。当時、藤丸と肩を並べるファッションビルだった「ギャルリーシノカワ」で販売員として勤務し、若者向けガーリー系ブランドから高級婦人服ブランドまで、多種多様な洋服を扱ってきた。時代の変化に伴って事業を縮小、同ビル1階東で営業していた「マゼンタ」も1月末で閉じた。中山さんは最後の社員だった。

 同社を退職後、周囲からの後押しもあって3月に個人事業主としてスタートを切った。「長年のお付き合いで『お客さま以上』のなじみ客が多い。引き続き街中のこのビルでやりたいと思った」と、オーナーが変わった同ビルに店を構えた。

 スーパービューティーやシューソネットなど、10以上の婦人服ブランドを扱う。店舗面積はマゼンタの1・5倍になり、これまで扱っていなかった礼服も販売する。

 独立の不安も口にしつつ、友人や元同僚、客からの応援が励みになっているという。「洋服を売っているが、それだけじゃない。お客さまとのいろんな会話を通して、店舗での体験を楽しいと思ってもらえる店にしたい」と笑顔を見せる。

 水曜定休、ほか不定休。営業時間は午前11時~午後6時。電話0155・67・8033(児玉未知佳)

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