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豊西牛のユッケ提供 焼肉の虎で新メニュー「地産地消推進に」

焼肉の虎で提供が始まった豊西牛ユッケとカルビをPRする小倉専務(右)と小原部長代理

 ルーキーファーム(帯広市、加藤祐功社長)が運営する焼き肉店「焼肉の虎」が、ブランド牛「豊西牛」のユッケとカルビの提供を始めた。新メニューを通し、地産地消の推進と食肉用ホルスタインの普及拡大を目指す。(児玉未知佳)

 豊西牛はトヨニシファーム(同、小倉修二社長)が2013年にブランド化。通常より長い約20カ月肥育したホルスタインで、脂身の少なさと肉質の軟らかさが特徴。コロナ下はハンバーグなどの加工品需要が増加した一方、飲食店での取り扱いは減少。現在、取引店舗数はコロナ前の7割程度だという。地場産食材を十勝で食べる機会を増やすため、帯広物産協会(小倉豊会長)が会員企業の両者をつなぎ合わせた。

 ユッケ(50グラム、1188円)はモモ肉を使用。豊西牛の生食用加工は初で、製造許可を持つ東洋食肉販売十勝事業所(同、片山丈浩所長)が商品化した。片山所長によると、「首都圏では霜降りが好まれるが、ユッケは赤身肉の方が向いている」。ルーキーファーム焼肉の虎事業部の小原博規部長代理は「地元の人や観光客など多くの人に食べてもらいたい」とPRしている。音更町内の木野店限定で提供する。カルビ(200グラム、1089円)はリーズナブルな価格で食べ応えのある量を提供する。

 現在、トヨニシファームではオスのホルスタインを約2500頭肥育しており、そのうち25%ほどを豊西牛として出荷している。小倉広樹専務は「飲食店で提供することでより多くの人に親しんでもらい、豊西牛として出荷する頭数の割合を増やしていきたい」とし、「肥育コストが上がって厳しい状態にある業界全体の盛り上げにつながれば」と話している。

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