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史上初4万円超え、管内証券各社も歓迎「投資根付くか正念場」

ボードを指さす財津支店長。5日午前の終値は4万円を割ったものの、午後再開直後に再び大台を突破した(5日午後0時半すぎ、ほくほくTT証券帯広支店)

 東京株式市場の日経平均株価が4日、史上初の4万円を突破したことを受け、十勝に営業拠点を持つ証券各社は「投資家などの動きが活発。投資への関心が高まり、新規相談も伸びている」などと歓迎ムードだ。一方で、高値は半導体関連など一部銘柄の伸びが大きいことなどから、「経済全体を冷静にみる必要がある」「投資が根付くかの正念場。丁寧な対応が必要」などの声も聞かれた。

 ほくほくTT証券帯広支店の財津成吾支店長は「バブル期の高値を更新し、4万円超えは多くが予想していた。顧客などと話題になることが増えたが、4日は特に多かった」とする。

 同支店では高値に比例して今年に入り取引が増え、支店開設以来目標としてきた預かり資産100億円を突破。今年度下半期取引額は現時点で上半期比2割増えた。財津支店長は「1月から新NISAも始まり、投資への関心が国内でも高まっている」と説明。「日本株は半導体関連中心に海外投資家からの買い基調はある程度続くとされる。国内でも、米国成長株を中心に投資に積極的な姿勢は変わらない」と期待した。

 北洋証券帯広支店の二階堂順啓支店長は「半年ほど前から(投資への)盛り上がりを感じる」と説明。特にこの2週間は既存・新規含め、相談や問い合わせが通常の1・5倍に増えた。「米国の半導体やAI関連などの銘柄指定での問い合わせが増加。以前はあまりない傾向。先日も80代女性から、米国の半導体株のスポット買いの問い合わせが来た」

 野村証券とかち帯広営業所の眞壁茂希所長(釧路支店長兼務)は「日経平均を見ても半分以上は上がっておらず、急伸しているのは半導体など一部」と指摘する。「今回の盛り上がりは業界にとっては大きなチャンス。投資が一時のブームに終わらぬよう、資産形成としての長期・分散・積立の意義などをしっかり説明していきたい」と話していた。(佐藤いづみ)

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