大地からパワーを 北海道ホテルと芽室町が冬の体験付き宿泊プラン
森のスパリゾート・北海道ホテル(帯広市西7南19、林克彦社長)は芽室町などと連携し、冬の十勝観光の魅力向上を目指している。今冬は観光庁の支援を受け、実証実験として、アクティビティー付きの宿泊プランを販売している。
観光庁の「事業者間連携等を通じた観光産業の付加価値向上支援」事業に採択された。「大地からのパワーチャージ」をテーマに、同ホテル発着の四つのツアーを用意した。19~29日の宿泊分で実施する。1人から申し込み可能。
ツアーは、芽室町産食材のチーズフォンデュが付いた雪上ファットバイク走行体験プラン(2名1室、1人2万4000円~)や、六花亭本店の喫茶室に立ち寄れる帯広市内ファットバイク走行体験プラン(同、1人1万6000円)など。雪上-プランは芽室町の広大な畑をフィールドに十勝の雪景色を堪能でき、ガイドを務める十勝プラス(芽室)の及川雅敦代表(33)は「食と体験を組み合わせたツアーで、AT(アドベンチャートラベル)とも言える。参加者には、十勝の魅力を五感で楽しんでもらいたい」と話している。
また、19日からは同ホテル1階の売店で芽室町の特設コーナーを展開。軸付きポップコーンやレトルト加工したゆでトウキビ、スープや菓子など35種類の商品を並べ、宿泊客に芽室町をPRする。2月18日まで。
同ホテルでは、データや宿泊客の感想を基に、今後、宿泊に十勝らしい付加価値を付けた魅力的な体験プランを造成していきたい考え。マネジメント戦略部門の山崎隆弘部長(53)は「オフシーズンの集客が課題。冬の十勝で観光アクティビティーを体験してもらい、今後につながるデータを集めたい」と話している。(児玉未知佳)