鹿追舞台「おしゃべりな写真館」、帯広で関係者試写会
鹿追町を中心に十勝管内で撮影が行われた映画「おしゃべりな写真館」の試写会が6日、帯広市内のとかちプラザで開かれ、撮影に協力した企業関係者約50人が来場した。
舞台は住む人のいない同町内の写真館。2年前に他界した館主の娘の夫である松原雄二(中原丈雄)に、「写真館を譲る」と館主の遺言が届く。写真家だが緑内障を抱える松原は、失意の中で写真館へやってくる。雪のある日、山村留学でこの地に来ていた中学生の吉本麻衣(山木雪羽那)が、写真館の前でうずくまっているところから2人の交流が始まる。鹿追の四季折々の美しい風景がスクリーンに映され、町民も出演している。
試写会は、映画を広めてもらえればと、同作の制作会社「和ら美(わらび)」(鹿追)が主催した。同社の須永裕之プロデューサーは「景色や人の温かさなど、十勝らしさ満載の作品と自負している。全国の人に見ていただきたい」と話した。
映画は来年2月23日から、帯広市内のシネマ太陽帯広(西3南11)で先行上映される。(高井翔太)