毛ガニ漁好転、「大釜ゆで」復活へ 10日の広尾まんぷくまつり
【広尾】広尾町観光協会は10日に開催する「広尾まんぷくまつり」(シーサイドパーク特設会場)で、いったんは見合わせた毛ガニの「大釜ゆで」を実施することを決めた。低調だった毛ガニの水揚げが持ち直し、十分な量を確保できる見通しが立った。「新鮮な浜ゆでの毛ガニを楽しんで」とPRしている。
毛ガニの大釜ゆでは「広尾毛がにまつり」の名物行事。町商工会青年部が直径2メートルの釜で大量の毛ガニを豪快にゆで上げ、毎回、長い行列ができる。
2020年と21年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、集客イベントを中止。昨年は毛ガニ漁の不振を受けて釜ゆでを見合わせ、広尾の食を楽しむ「まんぷくまつり」に衣替えした。
今季の毛ガニ漁は11月25日に水揚げが始まり、序盤は昨年と同様低調な滑り出しに。このため大釜ゆでは断念し今年も「まんぷくまつり」の名称を継続したが、先週末から水揚げが上向き、5日の会議で急きょ大釜ゆでの実施を確認した。
事務局の町水産商工観光課は「大釜ゆではまつりの名物なので皆張り切っている。毛ガニ目当ての来場者の期待に十分に応えたい」としている。
開催時間は午前9時~午後1時。大釜ゆでは2回実施する予定。地元海産物の直売、毛ガニ早食い競争もある。問い合わせは同課(01558・2・0177)へ。(能勢雄太郎)