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自衛官はドライバー即戦力 駐屯地でバス運転体験も 道内初の業界合同で再就職説明会

帯広駐屯地内で開かれたバスとトラックの運転体験会

 道運輸局帯広運輸支局と自衛隊帯広地方協力本部は22日、陸上自衛隊帯広駐屯地内で、退官を数年以内に控えた自衛官を対象としたバスとトラックの運転体験会を開いた。タクシーなど運輸業の就職説明会も同時に開催した。運輸業界が合同で自衛官向けに運転体験・就職説明会を行うのは道内初の取り組み。ドライバー不足解消のため、大型免許を持つ隊員らに業界の魅力をPRした。(吉原慧)

 自衛官の再就職支援活動の一環として開かれた。自衛官は組織を維持するため、2年間の任期制や階級ごとに50代で定年を迎える若年定年制があり、再就職需要が高い。バスの減便や「2024年問題」による物流網の危機など、ドライバー不足を解消するため、運輸支局が体験会を発案。十勝バスや北海道拓殖バスなど、管内のバス会社・運送会社・タクシー会社計7社が車両や説明ブースを出して協力した。

バスの運転を体験する自衛官

 この日は50代を中心に36人の自衛官が参加。駐屯地内で5分ほどバスとトラックの体験運転を行ったり、協力企業のブースで企業説明を受けたりした。体験運転した第4普通科連隊本部管理中隊の物見和利1等陸尉(55)は、「バスは車両が長いので他の大型車と運転感覚が異なり勉強になった。人手不足と聞いたので再就職先の選択肢の一つにしたい」と話した。

 運輸支局の若杉貴志主席運輸企画専門官は「自衛官は大型免許を持っている人が多いことに加え、退職年齢が若い。自衛隊の技量を生かせる仕事として、ぜひ運輸業界に興味を持ってほしい」と話した。

自衛官はドライバー即戦力 駐屯地でバス運転体験も 道内初の業界合同で再就職説明会

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  • 企業の担当者から業務内容などについて説明を受ける自衛官ら

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