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猛暑で苦戦 おびひろ動物園の来園者数、コロナ禍前の水準届かず

新型コロナ5類移行による回復と分散の影響があった今年の夏期開園(4月29日)

 おびひろ動物園(稲葉利行園長)は5日、今年度の夏期開園を終えた。4月29日からの営業日191日間の来園者数は16万4792人で、前年同期(189日間)と比べて1178人多かった。新型コロナの「5類」移行などで増えたが、夏の猛暑や他の行楽地の影響を受けて、コロナ禍前の水準には届かなかった。

 同園によると、新型コロナが5類に移行した5月の来場者は前年比2475人多かったが、猛暑続きの8月は同4936人少なかった。11月3~5日の3連休だけで6305人が訪れ、来園者数を押し上げた。コロナ禍前と比べて少なかった結果に、同園は「5類移行で行楽地の選択肢が増えたことが要因では」とする。

 7月13日に開園60周年を迎えた今期は、来園客の休憩施設と管理事務所などを兼ねた「ビジターセンター」が10月14日にオープン。新型コロナの感染拡大防止で中止していた動物の解説を行う「スポットガイド」を7月1日から再開した。コロナ禍でガイド経験のない職員もいたものの、稲葉園長は「先輩が後輩に教えながらの試行錯誤だったが、来園者に喜んでもらえた。ガイドは学習面での効果もある」と話す。

冬期開園は来月2日から
 冬期開園は12月2日から来年2月25日までの土日・祝日で、午前11時~午後2時。12月29日~1月3日は休園。同園は「馬ふれあい舎」を冬期開園日にお披露目する。また、解体する「こどもかいかん」の跡地に、待合エリア、男性・女性・多目的・バリアフリートイレを備えた、災害時に被災地域に移動して活用できる移動式ハウスを設置し、2月中に使い始める。

 稲葉園長は「魅力アップの取り組みが着実に進む年になった」と振り返った。現在工事中の新キリン舎は来年8月中にオープン予定で、「動物を見る環境がさらに整う園を楽しみにして」と話した。(北村里沙)

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