おびひろ動物園ビジターセンターが開所 末永く愛される施設に
来園客の休憩施設と管理事務所などを兼ねたおびひろ動物園(稲葉利行園長)のビジターセンター「ハピネスホーム」が14日、オープンした。午前9時半からオープニングセレモニーが行われ、関係者や来園者約70人が完成を祝った。(北村里沙)
同施設は、食品スーパーを展開する福原(帯広)名誉会長の福原朋治さん(88)が約1億円をかけて正門の西側に地下1階、地上1階建て、延べ床面積約334平方メートルの建物を建設し寄贈した。1階は来園者向け休憩コーナーと管理事務所、地下1階には職員の更衣室や宿直室を配置した。
福原さんや米沢則寿市長、利用者代表で帯広豊成小3年の蛯名桃子さん(9)、帯広花園小1年の橋本侑奈さん(6)らが出席。
米沢市長が「60周年を迎えた動物園にハピネスホームが加わり大変ありがたい。今後も地域の皆さまから末永く愛され、多くの方々に足を運んでもらえる魅力ある動物園を目指していく」とあいさつ。福原さんには、米沢市長から感謝状が、動物園職員一同を代表して藤澤美緒主任補から花束がそれぞれ手渡された。
福原さんは「シックなたたずまいで周囲の環境に合った建物でこれからも楽しく仕事に励んでもらい、活気ある動物園にしてほしい」と述べた。蛯名さんは「動物が好き。動物の展示スペースが楽しみ」、藤澤主任補は「きれいで過ごしやすくありがたい。お客と近い距離で交流でき、声が届きやすくなる」と話していた。