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畜大生の酒、今年も完成 碧雲蔵で特別純米「萠宥」10日発売

 帯広畜産大学の構内にある酒蔵「碧雲蔵(へきうんぐら)」で、学生が醸造のノウハウを学びながら製造に携わった日本酒が今年も完成した。「特別純米 萠宥(ほうゆう)」として、10日に1992本限定で発売される。(澤村真理子)

 学生の酒造りは、碧雲蔵を置く上川大雪酒造(上川管内上川町)と同大の共同プロジェクトで、学生のインターンシップとして実施。今年は3、4年生10人が参加し、6月の仕込み作業から取り組んできた。

 9月27日はラベル貼りを行い、学生4人が最後の作業に汗を流した。酒造りを振り返り、林慶太さん(3年)と小林水城さん(同)は「40度近い部屋で、蒸した米に麹菌をなじませる作業が大変だった」と笑顔で話した。

 東京都出身の高武祐希さん(4年)は「3月で卒業なので、4年間の集大成として親に贈れたら」、長谷川舞さん(同)は「一緒に参加した研究室の同期と飲みたい」とそれぞれ達成感をにじませた。

 萠宥は同大の女子寮「萠宥寮」から名付けた。ラベルの文字と絵は寮生から募り、書は畜産科学課程2年の川崎朱莉さん、馬と人が寄り添う絵は同4年の山本みづきさんが手掛けた。

 杜氏(とうじ)の若山健一郎さんによると、完成した酒は「碧雲蔵の特徴がうまく出せ、うま味が充実している。飲みやすく、バランスが良い」という。同大生協の店頭とオンラインストアで販売する。1本2200円。売り上げの一部は同大の教育研究に活用する。


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