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「第三のビール」酒税法改正で値上がり 管内も駆け込み需要

ポップを掲げて販促をかける酒販店(BIGテキサス西5条店)

 10月から大手メーカーのビール類などの価格が改定されるのを前に、十勝管内のスーパーやディスカウントストア(DS)などでは、値上がりする新ジャンル(第三のビール)を中心に売り上げを伸ばし、駆け込み需要が続いている。

 DSのテキサス(帯広)の旗艦店、BIGテキサス西5条店(平田敏明店長)では今月に入り、平年に比べ新ジャンルが3割増、発泡酒が2割増の状況が続いている。

 店内の至る所に「10月から新ジャンル税率上がります」などのポップを掲示。平田店長は「従来から箱買いが多いが、この時期は5~10箱のまとめ買いが増加し、比例して配達件数も伸びている」と説明する。

 ビール類の酒税は2026年にかけて段階的に改定され、一律になる予定。10月の改定では新ジャンルの税率が上がり、ビールは下がる。メーカー側は今回の価格改定で酒税法改正に対応すると同時に、原材料や物流コスト高などを踏まえ、発泡酒などの価格を上げる。

 同店では10月以降、500ミリリットルの箱売り(24缶)の場合、新ジャンルは約310円、発泡酒は約440円上がる。一方、缶ビールは350ミリリットルの箱売りで130円ほど下がる予定だ。

 サントリーの佐藤修司北海道広域支社長は「9月に入り、新ジャンルの出荷量がかなり伸び、各店の要望に応えられるよう対応している状況。ただ、ビールも予想したほど落ち込んでいない」と説明する。

 食品スーパー「フクハラ」などを展開する福原(帯広)でも今月に入り、新ジャンルを中心に前年比2~3割増で推移。伊藤敬一商品部酒担当バイヤーは「30日が最大のヤマ場。商品を切らさないよう準備している」と説明。さらに「(新ジャンルは)先食いした分、10月以降は落ち込むと予想。新商品が投入され、価格も下がるビールを中心に販促をかけていきたい」と話していた。(佐藤いづみ)

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