音更産の規格外ナガイモ格安販売へ、フードロス対策強化 イオン
イオン北海道(札幌市)は23日から、JAおとふけ(土田純雄組合長)と連携し、運営する十勝管内全8店で音更産の規格外カットナガイモの格安販売を始める。フードロス削減対策の一環。7月末からは全道一部店舗で同JAと連携し、規格外ニンジンの格安販売を開始しており、同社では今後もこうした取り組みに力を入れる考えだ。
今回販売するのは、同JAで集荷・選別された規格外や一部カットされたナガイモ。1袋(400グラム前後)本体価格98円。イオン帯広店のほか、マックスバリュ(MV)のイーストモールや音更などで販売する。入荷は不定期、価格は変動する場合もある。農林水産省が進める食品ロス削減運動への賛同を示すシンボルマーク(ろすのん)も印字されている。
同JAは、ナガイモの道内主産地の一つ。今事業を企画した青果卸・ふたみ青果(釧路市)によると、これまで規格外は一部加工用に回っていたが、廃棄例も多かったとする。
イオン側も近年、フードドライブの導入などフードロス削減に力を入れている。昨年、ふたみ青果の提案で試験的に同JAの規格外ナガイモとニンジンを販売したところ、いずれも予想より早く完売。道内でも今年は量を増やし、本格販売を決めた。
ニンジンはSサイズ5本入りで同98円。7月末、帯広を含めた道内のイオン32店で販売。ナガイモを含め、フードバレーとかちの認証シールが貼ってある。
イオン北海道では、「規格外野菜を大規模にロングラン販売する例は当社ではまだ珍しい。消費者の反応を見て、拡大を検討したい」としている。(佐藤いづみ)