十勝の社長年齢61・2歳で再び過去最高更新 帝国データ
帝国データバンク帯広支店(山元勝海支店長)は、「2022年十勝管内の社長年齢分析」結果を公表した。社長の平均年齢は61・2歳で、前年より0・2歳上がり、再び過去最高を更新した。同時に70歳以上が調査開始以来、最も高い割合(25・1%)に。全国平均(60・4歳)よりも高い数字で、同支店は「後継者不足が深刻な社会課題となっている」などとしている。
全国60・4歳
同社の企業概要ファイル(約147万社)から22年12月時点で管内に本社を置く企業(約4900社)の社長データを抽出した。個人、非営利、公益法人などは除く。公表は9日。
社長の平均年齢は、調査を始めた1990年(54・2歳)以来、右肩上がりの状況が続き、2017年に初めて60歳を超えた。21年は前年と同じ(61・0歳)で、調査開始以来、初めて上昇が止まったが、22年は再び上昇。北海道平均も管内と同じ61・2歳だった。
70歳以上25%
年代別では「60歳以上」が57%と最多で前年と同率。うち「70歳以上」が25・1%(前年24・6%)、「60代」は31・9%(同32・4%)だった。業種別(8業種)で最も高いのは「不動産」で63・7歳(前年63・6歳)。「建設」61・5歳(同61・3歳)、「運輸・通信」61・2歳(前年と同じ)が、全体平均以上だった。
年商別では、「1億円未満」が62・7歳と全体平均を上回ったのに対し、「100億~500億円未満」56・4歳、「1億~10億円未満」59・7歳、「10億~100億円未満」59・1歳。同支店は「年商規模が小さな企業は事業承継への遅れの傾向が見られる」としている。(佐藤いづみ)