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帽子売り上げ「デパート催事並み」 社長も驚き 更別村のポップアップショップ盛況

石田社長(左)からアドバイスを受けながら自分に合った帽子を探す来店客

 【更別】更別村の衣料品店「いましろ」で開設していた石田製帽(岡山県、石田勝士社長)のポップアップショップ(期間限定の店舗)に21~23日、石田社長(55)が訪れ、来店客に直接、帽子の見立てを行った。石田社長は「半信半疑での出店だったが、デパートに匹敵するくらいの売り上げに驚き」と地方では初めての試みに手応えをにじませた。(近藤周)

 石田製帽は東京や大阪などで売り場を展開し、全国のデパートでも催事などを行う帽子店。同イベントは、村内の商店街を盛り上げようと、尾立要子さん(58)が企画した。

 ポップアップショップは18日から23日まで開設され、当初の予定より多い212個の帽子が並んだ。いましろの今城美紀子社長(65)は「テレビで見ていた帽子がこの店に並んでいるとは夢のよう」と喜んだ。

 21日に店頭に立った石田社長は訪れた客の顔の輪郭や肌のトーン、服装などを見て、その人に似合う帽子を提案。客は色とりどりの帽子に目移りしながら、次々と試着していた。

 帯広市から訪れた上徳久美さんは麻が素材の帽子と淡いピンク色の帽子を購入。「十勝ではなかなかお目にかかれない帽子が来ると聞き、見逃せないと思った。実際に見てみると素材が素晴らしい」と話し、満足の買い物ができた様子だった。

 いましろでのポップアップショップでは初日の16個に続き、一日に平均して10個ほどの帽子が売れる盛況ぶりだった。石田社長は「村の活性化につなげようという人々の協力があって実現した。想像以上の反響で、次は冬物の帽子が十勝でどれだけ通用するのか知りたい」と次回開催に前向きだった。

 石田製帽のポップアップショップは現在、帯広市内のホテルヌプカ(西2南10)で開催中。午前7時~午後11時。午後1時~同5時には、いましろのスタッフが店頭で対応する。30日まで。

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  • 石田社長(左)からアドバイスを受けながら自分に合った帽子を探す来店客

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