道警剣道大会、澁川巡査部長が優勝 帯広署の女性個人初
道警剣道大会の女性警察官個人試合で、帯広署地域課の澁川優夏巡査部長(28)が優勝した。同署の女性警察官が個人戦で優勝するのは初めて。「素直にうれしい。周りの人のおかげ」と喜びながら、「攻めの姿勢や冷静さ、判断力を職務に生かす」と話している。
「職務に生かす」
大会は札幌市の道立総合体育センター(北海きたえーる)で5日に開かれ、同種目には道内各署から27人が出場。初戦は緊張したが「思いっきり前に飛んだ。調子が良かった」と制し、その勢いで準決勝では前年度覇者を判定勝ちで破った。決勝の相手は札幌北署の川村結理巡査。「きれいな、真っすぐな剣道の人だと感じ、自分も真正面から攻めた」と語り、強気の姿勢を貫いて2本先取で優勝した。
澁川巡査部長は帯広市出身。帯広若葉小2年から剣道を始め、帯広南商業を卒業するまで、「学生時代は剣道しかしてこなかった」と笑う。高校時代は十勝支部の新人戦で3位に入るなど活躍。道警入りしてからも時間を見つけては帯広の森の道場に通った。今回の大会に向けては、団体戦などに出場する署員らと訓練を重ねた。
同大会では過去2回3位に入賞したが優勝は初めて。「試合場から出て皆の所に帰るとき、うれしさがこみ上げてきた。冷静に戦う姿勢は署の人に教わった」と語り、指導を受けた地域課の江田孝志巡査部長らに感謝した。
同署の兼平宜行副署長は「署としても活気付く。日頃の訓練の成果が出た」とねぎらった。(北村里沙)