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帯北高に「デロリアン」がやってくる SDGsの取り組み発信

「古着持参でデロリアンの観覧を」と呼び掛ける久世会長(右)と長原苺珂生徒会執行部員

 帯広北高校(辻野裕義校長)は今年度、リサイクル事業に取り組むJEPLAN(神奈川県川崎市、ジェプラン)と協力し、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みをスタートする。学校祭前夜祭の7月6日には、ごみを燃料に走る車型タイムマシンとしてSF映画に登場したことで知られるスポーツカー「デロリアン」が、同校の中庭に展示される。観覧希望者は古着を1着以上持参することが条件で、同3日まで申し込みを受け付けている。(澤村真理子)

 同校は5月、同窓生による紹介で、同社の岩元美智彦会長による講演会「みんなでつくる循環型社会」を全校生徒向けに開催した。この講演をきっかけに、生徒が実感できるSDGsの取り組みを-と両者の連携を決めた。

 同社は不用品を回収して再資源化し、新たな製品を生み出す事業などを展開している。1985年公開の人気映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、タイムスリップした30年後の未来として描かれた2015年に、不用となった衣料品をバイオエタノールに変える技術を使って、映画同様に「ごみを燃料に走る車」のプロジェクトを実現させた。

 同校には、このプロジェクトで使用したデロリアンが登場。展示を「SDGsの取り組みの起爆剤」(井尾孝志教頭)として、活動を本格スタートする。展示後も古着の回収を継続するほか、ペットボトル収集にも取り組む。活動を支援するため、同校同窓会(大和田三朗会長)はペットボトル圧縮機の寄贈を決めた。

 久世佑真生徒会長(3年)は「SDGsは世界規模の問題で、北高が頑張っても問題が無くなるわけではないけど、最善を尽くせればいいと思う」と話す。同社営業業務部の岩崎靖之さんは「循環型社会の実現には市民の参加が不可欠。高校生に意識を持ってもらい、ともに循環型社会をつくっていければ」と期待する。

 デロリアンの展示は午後1時~同6時半。観覧は要予約

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