高木美帆選手が忠類中を訪問 幕別オリンピアン事業
【幕別】幕別町出身で北京五輪スピードスケートの金メダリスト、高木美帆選手(28)が1日、同町の幕別忠類中学校(白井将之校長、生徒33人)を訪問し、生徒と交流した。世界で活躍を続ける町の先輩から、大舞台に臨む準備や学校生活に対するメッセージを聞いた。(松崎篤嗣)
交流事業は町が進めるオリンピアンの町創生事業の一環として行われた。生徒たちからは「大会前のルーティンを教えてください」「大舞台に立った時の緊張のほぐし方は」などの質問が出た。
高木さんは、それぞれの質問に対し、「フォームの確認やストレッチをして体を整え、集中力を高めたりする」「緊張と不安は違うもの。トレーニングを突き詰めて不安をなくし、緊張感を味方に付ければ、いいパフォーマンスにつながる」など丁寧に答えた。
全校生徒に向けたメッセージとしては、「今体験している楽しい時間は将来振り返ったときにたくさんのパワーをくれる貴重な財産になる。学校生活を存分に楽しんで」と締めくくり、記念撮影を行った。
昨年のスピードスケート全十勝中学新人戦大会500メートル、1000メートルで準優勝した同校3年の小原唯奈さん(14)は、「スケートをやっていて憧れの選手だったので、生で見られてうれしかった。高木さんみたいなオリンピアンになれるように、頑張りたい」と話した。
同大会の1500メートル、3000メートルで自己記録を更新して優勝した同2年の黒坂理央さん(13)は「冬の大会に生かせるよう頑張りたい」と話していた。