中心部にぎわい目指す「広小路ホコテン」 30店で試験開催へ
帯広商工会議所の商業委員会(村松一樹委員長)が11日、市内の帯広経済センタービルで開かれた。百貨店・藤丸閉店に伴う中心部のにぎわいづくりの施策として広小路商店街内で計画している、歩行者空間プロジェクトについて、「広小路マーケット」として6月4日に、試験的に実施することを決めた。街区を歩行者天国とし、飲食や物販、体験のブースを展開する。初回結果を検証した上で年内に数回実施、次年度以降も継続につなげていきたい考えだ。
実施計画によると、場所は広小路全体(1区~4区)。時間は午前11時~午後4時。初回は帯商と広小路商店街振興組合が主催し、飲食15、物販10、体験5ブース程度をそれぞれ出店してもらい、来場者1000人を目指す。場内で買い物した人を対象に、会場周辺にある提携予定の駐車場の無料駐車券(一定時間)を配布する。2回目以降は運営方法や街区などを検討していく。
中心部商店街を巡っては、1月末の藤丸閉店後、人出の低下がさらに加速。現在、村松氏の設立した藤丸株式会社が旧藤丸の債務を整理するなどして営業再開を模索しているものの、建て替えも想定するなど、再開まで一定程度の時間がかかるとみられる。帯商として同プロジェクトを事業に掲げ、商業委を所管に実施内容を検討してきた。
席上、事務局側からは、すでに20以上の飲食店などが参加を予定し、さらに呼び掛けていることなどが説明され、企画案は承認された。委員からは「まずはやってみることが大事だ」などの声が出ていた。
所紀夫副会頭ら9人が出席。2023年の年末全市連合大売出しの抽選方法や賞品設定についても意見交換した。(佐藤いづみ)
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