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芽室の村野さん手掛けた卒業アルバムが最優秀賞 帯柏葉高の生徒を生き生きと

卒業アルバムを手に受賞を喜ぶ村野さん

 【芽室】全国各地の優れた卒業アルバムを表彰する「2022商写協スクールアルバムコンテスト」(日本商業写真家協会主催)で、22年度の帯広柏葉高校のアルバムが高校の部・装幀(そうてい)部門で最優秀賞に輝いた。アルバムをデザインしたのは芽室町の「スタジオPCMフォトクリエイト」に所属する村野朱苑さん(29)。初の最優秀賞を喜び、「コロナ禍でも頑張る生徒の思いを表現できた」と語る。

 コンテストは、幼稚園や小・中学校、高校、大学、専門学校など全国約1万校を対象に、5部門で審査。全部門で58点、高校の部では帯柏葉高を含む15点が入賞。2月に東京で授賞式が開かれた。

 村野さんは芽室町生まれ。帯柏葉高は母校でもあり、在学時は美術部に所属していた。札幌市立大学デザイン学部を卒業後に帰郷し、父孝司さんが代表を務める同スタジオで撮影・編集を担当している。

 受賞作の表題は「緊急事態宣言 不要不急の青春なんてない!」。30センチ四方のスクエア判。モノクロ調で、学校祭の恒例競技「タイヤ奪い」にマスク姿で挑む生徒の様子を収めた写真が表紙になっている。

 村野さんは「普段ならマスクはもちろん、ひもを付けずに生徒が間近で競い合う。コロナ禍らしい一枚」と話す。審査員からは、白黒やセピアで統一感があり、コロナ禍という生徒の置かれた環境を表現した点が評価された。

 撮影で何度も同校を訪れた村野さんは「マスクで表情が隠れてしまうのがもどかしかった」と振り返る。なるべく表情が伝わる写真を選び、クラスごとの個人写真のページは特に力を入れたという。

 村野さんはこれまでも帯柏葉高のほか、母校の芽室西中の卒業アルバムで同コンテストの優秀賞を受賞。生徒の様子を見て「自分の時よりも大変な中、頑張っているなあ」と感慨深げに話す村野さん。「アルバムは写真館だけでなく、学校や生徒の協力でできるもの。卒業生がいつか見返したときに、楽しい日々を思い出してくれたらうれしい」と笑顔で語った。(石川彩乃)

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