スキー×キャンプの満足度は? 新嵐山の新たな観光を実証実験
【芽室】芽室町内の観光施設「めむろ新嵐山スカイパーク」(町中美生)で、スノースポーツとキャンプを掛け合わせ、客単価向上などを目指す実証実験が始まった。参加者からサービスの満足度に関するアンケートを行い、結果を全国各地の小規模スキー場の運営に生かす考えだ。
同施設は町100%出資の第三セクター「めむろ新嵐山」(社長・佐野寿行副町長)が運営するリフト数3基の小規模スキー場。実証実験は「SKI TO CAMP」と銘打ち、スポーツ庁の「スポーツツーリズムコンテンツ創出事業」として1月27日にスタートした。北洋銀行系列のシンクタンク「北海道二十一世紀総合研究所」(札幌市)が中心となり、北海道経産局などが協力。首都圏在住のインフルエンサーや全国の観光・スキー場関係者など約100人が参加する。
同31日はスポーツツーリズムの専門家らが同施設を訪れ、実証実験の様子を視察した。めむろ新嵐山マーケティング部門の佐々木泰洋部門長は「冬キャンプと組み合わせることで、技術を磨くだけではない、新たな余暇の楽しみ方が日本に根付いてくれたらうれしい」と語った。道経産局地域経済部の千葉晴希さんは「地元の外から見ることで気づく観光資源がある」とし、地域外からの集客に期待を寄せた。5日まで一般客の利用も受け付ける。(石川彩乃)