寒さと雪をイメージ、柳月の菊地さん金賞受賞 全国洋菓子コンテスト
東京都で開催された日本最大の洋菓子コンテスト「2022 ジャパン・ケーキショー東京」(日本洋菓子協会連合会等主催)のギフト菓子部門で、柳月(本部音更)の菊地謙作さん(36)が出品した「雪CoCo雅(みやび)」が金賞を受賞した。味覚審査のある部門での上位入賞は初めてで、菊地さんは「味覚が評価され自信につながった。本当にうれしい」と喜びを語った。(完戸雅美)
同大会は、デコレーションや工芸菓子など9部門に全国から約1400作品が出品し昨年10月開催。柳月からは北海道洋菓子作品コンテスト大会で入賞した4人が出品していた。
菊地さんの作品は、北海道の厳しい寒さと雪をイメージ。パウンドケーキとダックワーズの二層の生地の中には実家から持ち帰ったハスカップで作ったジャムを入れ、表面には雪化粧を表現するためココナツをまとわせた。
道大会後、すぐに作品づくりに取りかかり、何度も試作を重ね、大会5日前にようやく納得のいく作品に仕上がった。金賞を受賞し「味覚審査のある他部門での入賞と、参加したことのない飴(あめ)細工の部門にも挑戦し、新たな道を切り開きたい」と語った。
同社商品開発室の渡邊真課長は「ストイックに努力と時間を惜しまず、納得のいくまで突き詰めて作品に取り組んでいる姿を毎日みてきた。若い子が後に続いてくれたら」と話している。