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青年らの思い出づくりを支援 幕別・NPO法人スマイルリング

すしを振る舞う桑添さん(右)と協力者の長岡さん(左)、森泰文さん(中央)

 【幕別】生きづらさを抱えた青少年らの居場所づくりに取り組むNPO法人「スマイルリング」(幕別町、堀田豊稔代表)は、成人式の前撮りサポートなど、地域住民の協力を得ながら青少年らの「思い出づくり」に力を入れている。同団体の役員は「青少年の役に立ちたいと思ってくれる人が増えている。社会や大人にとっても意味のあることだと思う」と語る。

成人式前撮り 誕生日のおすし
 同団体は、帯広市内に一軒家「スマイルリングホーム」を構える。児童養護施設出身者や少年院を出院した青年を受け入れ、衣食住をサポートしている。

 記念撮影の支援は2018年からスタート。自身も少年院で過ごした過去を持つ堀田代表は、院内で成人を迎えた。

 同団体の活動で青少年らと触れ合う中で「金銭的な余裕など、さまざまな事情を抱えて振り袖を着るのを諦めている子もいるのでは」と思ったのがきっかけという。

 全国各地で実施していたが、十勝では協力者の確保に苦労した時期があった。そんな中、出張理美容サービス「VESS」(帯広市)を運営する長岡行子さん、ボランティアカメラマンの田村信貴さん(同)らの協力を得て、10月には市内の「旧双葉幼稚園園舎」で児童養護施設出身の青年の前撮り撮影がかなった。このほか、ウエディングフォトや家族写真の撮影なども実現した。

 記念撮影以外の場面でも、青年らを応援する人が増えている。11月18日には、スマイルリングホームで極楽寿司(新得)のマスター桑添達也さんらがボランティアですしを提供。誕生日を迎えた青年らを祝った。

 同団体の野々村千晶理事は「青年の喜ぶ顔が見たいという真心で振る舞っていただいた。食料のお裾分けなどをしてくれる人も多く、本当にうれしく思う」と感謝を述べた。(石川彩乃)

関連写真

  • 振り袖での記念撮影支援の様子。左は協力者の長岡さん(11月、スマイルリング提供)

    振り袖での記念撮影支援の様子。左は協力者の長岡さん(11月、スマイルリング提供)

  • 振り袖での記念撮影支援の様子。右は協力者の長岡さん(11月、スマイルリング提供)

    振り袖での記念撮影支援の様子。右は協力者の長岡さん(11月、スマイルリング提供)

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