第1号カップル「認められうれしい」 パートナーシップ制度 帯広で初の登録
同性カップルなどの関係を公的に認める制度「帯広市パートナーシップ制度」の運用が1日に始まり、帯広市役所で登録第1号の登録証の交付が行われた。
第1号として登録証の交付を受けたのは、市内に住む同性カップル国見亮佑さん(仮名)とたかしさん(同)。交付に先立ち、午前8時45分ごろ、市役所に集合した支援者ら約10人から花束やお祝いの言葉が贈られた。
同9時ごろ、登録第1号を記念して米沢則寿帯広市長から2人に登録証が交付された。米沢市長は、お祝いの言葉とともに「制度開始の日を迎え、大変喜ばしく感じている。制度をきっかけに多様な性について理解が深まるよう、今後もさまざまな取り組みを行いたい」と述べた。
登録証を受け取った国見さんは「住んでいるまちで認めてもらえてうれしい。市役所と帯広に住む人たちが連携してできた制度。感謝している」、たかしさんは「当事者はどのまちにも住んでいる。声を出さない当事者へこうした動きが届いてほしい」と話した。
市によると午後からも登録についての相談が寄せられているという。
同制度は、性の在り方にかかわらず、誰もが個人として尊重される地域社会を目指すもので、道内自治体では札幌、函館、北見、江別の4市が導入している。(菊地青葉)