朝取りコーン その日に首都圏販売 JAめむろ「鮮度直」開始
JAめむろ(宇野克彦組合長)は12日、当日朝に収穫したトウモロコシをその日のうちに首都圏のスーパーで販売するプロジェクト「鮮度直」を始めた。航空便を活用することで、店舗に商品が届くまでの時間を大幅に削減している。
「鮮度直」は昨年から始めた取り組み。JAめむろと丸和運輸機関(埼玉)、ANA Cargo(東京)らが連携する。前年の売れ行きが良かったことから、昨年より3万本多い5万本ほどの出荷を予定。朝に収穫したスイートコーンをJAに集荷。真空予冷で芯まで冷やし、ANAのクールコンテナに入れた上で、ANAの航空便と丸和運輸機関のトラックでスーパーまで届ける。関東圏には当日の夕方、関西圏には翌日朝の配送を見込む。
初日は50箱(13本入り)を午前9時にトラックで新千歳空港へ出荷した。昼にも600箱を出荷する予定。丸和運輸機関グループ北海道丸和ロジスティクスの遠藤和博社長は「航空便を使うのでコストが高く、一定の収穫量がないと実施できないが、新鮮な野菜の人気は高く、他の作物にも広げていきたい」と話した。
この取り組みは、帯広物産協会が事務局を務める北海道フードネットワークプロジェクトが目指す販路拡大の一環。(吉原慧)