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新型コロナウイルス、十勝管内の累計感染者3万人超え

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 十勝管内の新型コロナウイルス累計感染者は9日、延べ3万人を超えた。十勝でも感染力の強いオミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりが進んだ結果、特に7月中旬以降は1日当たりの新規感染者が急増。8日現在でも、感染経路不明が半数以上、PCR検査の陽性率も8割以上を占め、全道の地域別では最も高いなど、「第7波」が収まる気配はみられない。

 管内の累計感染者は、初めての確認(2020年2月27日)から764日目(今年4月1日)で延べ1万人超に。そこから56日目(今年5月27日)で2万人に達し、さらに74日後の9日、3万人を超えた。

 オミクロン株への置き換わりが進んだ2月以降は、10歳未満や10代への感染が急拡大。「BA・5」への置き換わりが進んだとみられる7月中旬以降は「年齢を問わずに感染が広がっている」(帯広保健所)。

 人の移動が本格化する夏休み時期に入って以降、爆発的な拡大傾向に歯止めがかからず、8月1日の新規感染者は471人と過去最多に。以降も300~400人台で推移。このままのペースで感染者が推移すると、「8月の月別感染者数は1万2000人ペース」(杉澤孝久所長)。同所でも危機感を示す。

 8月8日時点での、管内の10万人当たりの療養者数は633・0人と急増し、コロナ病床使用率は、道内7地域別で最も高い54・3%にまで上昇。政府が示した「まん延防止等重点措置」に代わる「対策強化宣言」の発出基準「病床使用率50%」を超えた。

 管内の感染者の多くは自宅療養だ。しかし、同所は「感染者増に比例して入院患者も増える。病院や介護老人保健施設でクラスター(感染者集団)が発生すると、重症の高齢者も生じる可能性がある」とする。

 市中での感染の広がりを示す指標とされ、検査数に対する陽性者数の割合を示したPCR検査の「陽性率」は、「第6波」の終盤の今年4月は52・5%だったが、8日現在は86・2%と全道で最も高い値に。

 直近(7月31日~8月6日)の市町村別感染者数は、帯広圏1市3町で管内全体の8割を占めている。(松岡秀宜)

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