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中学生がプロレス開催に尽力「町を元気にしたい」 清水

プロレス会場となる広場で来場を呼び掛ける入澤さん

 【清水】「コロナ禍で落ち込む町をプロレスで元気にしたい」-。町内の中学生の思いを地域の人たちが協力して実現する。清水町御影の御影公園多目的広場で9日、北都プロレス(札幌)による「開町120年記念まちおこしプロレスin清水」(実行委主催)が開かれる。入場無料。

 開催を熱望し行動したのは、御影中学校1年の入澤和叶さん(13)。小学6年だった昨年9月に三笠市で開かれた、入澤さんが大好きなプロレスラー杉浦一生さんが主催するまちおこしプロレスを観戦したことがきっかけになった。

 杉浦さんは同市内で温泉旅館を経営し、隣接する障害者グループホームを運営している。プロレスは盛り上がり、入澤さんは「杉浦さんは障害者を支援し、プロレスでみんなを元気にしている。自分もやりたい」との思いが強くなった。

 11月には杉浦さんに、道内各地でプロレスを開催している北都プロレスの連絡先を問い合わせ、代表のクレイン中條さんに電話した。入澤さんは「開催スケジュールや費用などを聞いて、最後に『ところで君はいくつ』と聞かれて、『12歳です』と答えたら驚かれた」と笑顔を見せる。

 異例の小学生からの依頼を受けた中條さんが相談したのが、同プロレス公認レフリーで、十勝管内での同プロレス開催にも関わってきた中島啓治さん(50)=清水町体育協会事務局次長。中條さんから連絡をもらった中島さんが入澤さんに直接思いを聞き、協力を約束、有志で実行委員会を立ち上げた。町の町民提案型まちづくり事業補助事業の助成金も受けられることになり、個人や企業も協賛してくれ、入場無料で開催できることになった。

 北都プロレスは地域活性化も活動の目的にしており、2015年に清水町内でプロレスを開催。その後、清水町に16年の台風被害の復興支援や盲導犬協会に寄付するなどしている。

 今回の開催には地域の農家や企業、JA十勝清水町も協力し、会場で地元野菜の販売や縁日が行われる他、同JAが消費拡大の一環として牛乳を無料で配布(数量限定)する。入澤さんは「北都プロレスは笑いもあり、子どもたちとの触れ合いも大切にしている。プロレスを見て元気をもらってほしい」と話している。

 9日は正午開場、午後1時開始。雨天でも開催する。観覧には敷物と雨具が必要。野菜など購入時のエコバッグ持参を呼び掛けている。問い合わせは中島さん(090・8908・2594)へ。(平田幸嗣)

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