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最後の酒米作り、児童も感謝の田植え 音更

白木さんの指導の下、田植えを行う児童ら(30日午前10時すぎ、長尾悦郎カメラマン撮影)

 【音更】とかち酒文化再現プロジェクト(増田正二代表)は30日、地酒「十勝晴れ」の原料酒米「彗星(すいせい)」の田植えイベントを、町十勝川温泉地区の白木祐一さん(77)の水田で行った。今年は現体制で最後の酒米作りとなるため、各機関のトップらが苗を丁寧に植えていた。

 同プロジェクトでは2010年から産学官金などが連携して音更の米と水などを使った日本酒を醸造、販売してきた。ただ、高齢化などを理由に白木さんが主体的に米作りを担う体制は今年で最後とする方針を今春表明している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、田植えイベントとして近隣の下士幌小(和嶋康彦校長、児童34人)も招き、公開して行うのは3年ぶり。水田の面積は約2・64ヘクタール。

 増田代表(帯信金相談役)や小野信次音更町長、帯広畜産大の長澤秀行学長、上川大雪酒造の塚原敏夫社長ら連携機関のトップらのほか、同小5、6年生9人も参加。6年の鈴木悠生さん(11)は「今年最後と聞き、参加できてよかった」と笑顔。増田代表は「白木さんのご努力に感謝したい」と述べた。

 今年の収穫分の酒米は初めて、同酒造が帯畜産大内に設けた「碧雲蔵」で日本酒に醸造される予定。(佐藤いづみ)

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  • 晴天の中、田植えにいそしむ参加者(30日午前10時すぎ、長尾悦郎カメラマン撮影)

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  • 児童も感謝の田植え 音更・白木さん 最後の酒米作り 3

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  • 白木さん(左)の指導の下、田植えに挑戦する児童ら(30日午前10時すぎ、長尾悦郎カメラマン撮影)

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  • 児童も感謝の田植え 音更・白木さん 最後の酒米作り 5

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