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緑南Aが15年ぶり3度目V 女子は芽室が4年ぶり2度目 男子低学年は音更制す 中学校駅伝大会

【男子高学年の部】緑南Aの3区・伊藤蓮(中央)から4区・安田塙史(右)にたすきが渡る。そろって区間賞の走りで大差での優勝を決めた

 駅伝競走の第62回故但田杯中学校大会・第32回中学校女子大会(十勝陸上競技協会、全十勝中体連主催)が4月29日、帯広の森陸上競技場を発着点に同公園周回コースの男女共4区間各3キロ、計12キロで行われた。男子高学年の部(出場11チーム)は緑南A(南翔太・3年、大井侑昊・2年、伊藤蓮・同、安田塙史・3年)が大会記録(42分41秒)に迫る42分56秒で15年ぶり3度目の優勝を果たした。女子の部(同8チーム)は芽室(福田さくら・2年、狩野未空・3年、野坂弥由・1年、狩野未羽・3年)が1区から4区まで1位をキープし、4年ぶり2度目の制覇。男子低学年の部(同5チーム)は音更(山田和生、相馬蓮杜、野々村太茂、佐藤泰雅・以上2年)が1~3区で区間賞を獲得する走りで18年ぶり2度目の頂点に立った。(大野篤志、新井拓海)

◆男子高学年の緑南A、練習なしの3年生も力走して圧勝
 2区でトップに躍り出た緑南Aが後続を引き離して圧勝した。

 1区の南翔太は10分34秒で区間2位の走り。「もう少し頑張って10分30秒は切りたかった」と言うものの、3年生の南と安田塙史は3泊4日の修学旅行から前夜に帰って来たばかり。4日間、練習していなかったが、南は最初の1キロを目標にしていた3分10秒で走り、気持ちが乗った。「1区は初めて。みんなにつなげる走りを心掛けた」と地力のあるところを示した。

 2区・大井侑昊はたすきを受けてから400メートルほどで前を走っていた札内と男子低学年の音更を抜き、1位に。「1500メートル付近でおなかが痛くなり、最後はスピードを上げることができなかった」と言うが、そのまま1位で3区・伊藤蓮につないだ。

 「後ろから抜かされないことだけを考えて走った」という伊藤は、11分18秒の区間賞の走り。大井からたすきを受けた時点で2位との差は4秒だったが、伊藤は1分8秒にまで広げる快走だった。

 アンカーの安田も調整なしのぶっつけ本番だったが、区間賞の10分ちょうどの走りで2位の帯南町に2分もの差をつける完勝のレース。「4区を走るのは今朝聞いた。みんなをがっかりさせられない。ベストを尽くす」と発奮した。「調整していない中で区間賞を取れたのは自信になる」と声を弾ませ、秋の大会に向けて「秋も優勝して全道大会でも結果を出したい」と意欲を新たにしていた。

◆男子低学年の音更、大差をつけて禍快勝
 男子低学年は音更が2位の帯南町に3分以上の差をつけて快勝した。

 1区の山田和生がチームを勢い付けた。男女全部門が一斉にスタートし、山田は男子高学年の札内の梅津雄飛(2年)に続いて2位で競技場に戻ってくると、残り300メートルで梅津をかわしてトップに躍り出て1位で2区・相馬蓮杜にたすきを渡した。山田は10分13秒で、区間記録を9秒も更新した。

 相馬、3区・野々村も区間賞の走りを見せて、4区・佐藤泰雅も区間2位のタイムで2位との差を広げた。野々村は短距離、佐藤は走り幅跳びを専門にしているが、持久力の強さを示した。

 区間新の山田は「2位との差を1秒でも広げたいと思って走った。みんなも好タイムで続いてくれた」とチームと個人での好成績を喜んだ。

◆芽室女子、下級生の力走に上級生が応えてV
 女子の芽室の4区・狩野未羽は、手を広げてゴールテープ切ると、ほっとしたような表情を見せた。

 昨年9月の全十勝中学校女子大会の優勝チームで、その時のメンバーも残した緑南に徐々に追い上げられたが、当時2位の芽室が振り切った。3年の狩野未羽は「優勝はうれしいが(自身の)タイムは悔しい。下級生の頑張りが大きかった」。1、2年生が勢いをもたらし、上級生も懸命の走りで応えた。

 1区・福田さくら(2年)は序盤、先行されたものの展開は作戦通り。トップを行く選手を追い続け、終盤はペースを上げて先頭を奪取。「疲れても最後は振り切る」と、チーム最速かつ出場した全女子選手の中でも2位の好タイムの12秒03で、狩野未羽の双子の妹・未空にたすきを渡した。

 2区・未空は緊張もありペースが乱れた。それでも、後輩から受けたたすきに責任感を持ち、「(福田が)1位だったので抜かされないようにしよう」。次の走者が待つ陸上競技場に戻ると最後の力を振り絞り、区間3位で3区・野坂弥由(1年)に託した。

 身長149センチの最下級生が力走を見せた。野坂は序盤、前を走る男子選手に対して、必死に食らいついた。「最後はきつくなった」が、コース脇の仲間の応援で奮起した。陸上競技場手前で、外したたすきを右手に握ると、「ラストなので全力」と自らを鼓舞。後ろに束ねた髪を大きく揺らして駆け、最終走者の未羽にトップでつなぎ、勝利に貢献した。

 個人的には悔いが残る大会となった3年生も、「(夏に向けて)良いスタートになる」(未羽)。チームは確かな弾みをつけた。

【男子】
◇高学年
(1)緑南A(南翔太、大井侑昊、伊藤蓮、安田塙史)42分56秒
(2)帯南町(神田凌佑、上妻桜生、柴沼琉生、猪子天馬)45分8秒
(3)札内(梅津雄飛、竹俣泰志、城野海禄、中島俠星)45分27秒
(4)帯翔陽(高崎心輝、高崎賢心、雄谷燿、山下洸晴)46分12秒
(5)帯四(宮丸謙祐、村本真葉呂、内杉耀亮、西島巧汰)46分33秒
(6)帯西陵(大野楓護、三島隆登、村田煌樹、辻澤詩悠)47分37秒
(7)下音更(綱藤丈琉、山本亜衣翔、香田璃空、谷藤惇貴)47分54秒
(8)緑南B(佐藤晴人、林乙輝、照沼直太朗、水口翔)48分13秒
(9)新得(齊藤涼太、名和祥太郎、佐々木悠希、齊藤充希)48分56秒
(10)音更(岡部瑛斗、阿部颯馬、細木瑛太、家常裕大)51分3秒
(11)大樹(西尾駿人、梶澤良介、佐藤樹、伊藤大稀)52分37秒
▽区間賞
▼1区=梅津雄飛(札内)10分18秒
▼2区=村本真葉呂(帯四)10分50秒
▼3区=伊藤蓮(緑南A)11分18秒
▼4区=安田塙史(緑南A)10分0秒
 
◇低学年
(1)音更(山田和生、相馬蓮杜、野々村太茂、佐藤泰雅)46分28秒
(2)帯南町(山久保健琉、島勝吏玖、松田晴太、小林柔太)49分43秒
(3)芽室(荒木優楽、島貫真、村上天真、高倉駿希)50分2秒
(4)幕別(山中晧貴、稲見周悟、松田蒼大、鈴木里空)50分46秒
(5)帯四(長崎奏音、今野李久翔、長田依吹、渡辺颯太)56分18秒
▽区間賞
▼1区=山田和生(音更)10分13秒・区間新
▼2区=相馬蓮杜(音更)11分34秒
▼3区=野々村太茂(音更)12分27秒
▼4区=高倉駿希(芽室)11分49秒

【女子】
(1)芽室(福田さくら、狩野未空、野坂弥由、狩野未羽)50分35秒
(2)緑南(岩城美海、門脇灯蕗、黒田理香子、九本紗栄)52分9秒
(3)新得(池田芽生、金子結紀、西川未桜、小田島奈咲)53分34秒
(4)大樹(乾悠里子、嶋田夏子、吉田晴香、高野美羽)54分5秒
(5)帯緑園(米田紗羽、菊地花奈、中野智加、中橋奏瑛)54分34秒
(6)札内(高橋優来、鈴木美月姫、木村結衣、新倉鈴菜)57分15秒
(7)帯翔陽(伊在井千容、池田彩、金井良奈、田口心音)58分3秒
(8)帯四(村本真妃南、酒井麗、山口結、磯部ななえ)1時間2分39秒
▽区間賞
▼1区=福田さくら(芽室)12分3秒
▼2区=門脇灯蕗(緑南)12分26秒
▼3区=野坂弥由(芽室)12分38秒
▼4区=中橋奏瑛(帯緑園)11分41秒

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  • 【男子低学年の部】音更の1区・山田和生(左)が全体の1位でたすきをつなぐ。10分13秒の区間眞を打ち立てた

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  • 男子高学年 札内・中島?星

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  • 女子4年ぶり2度目優勝の芽室。(左から)福田さくら、狩野未空、野坂弥由、狩野未羽

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  • 芽室の2区・狩野未空(左)が3区・野坂弥由にたすきをつなぐ

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  • 陸上競技場手前で外したたすきを手に、力強く駆ける芽室の3区・野坂弥由

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  • 両手を大きく広げ、ゴールテープを切る芽室の4区・狩野未羽

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  • 後続の大樹の選手を背に、陸上競技場に入っていく芽室の1区・福田さくら(右)

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